新年祭・立教記念祭【1月1日】
元旦は1年の始まりの日です。過ぎ去った年を振り返り、その反省の上に立って、希望を胸に、新たな決意を固める出発の時です。家庭の事柄、仕事、神様の御用など、あらゆる面にわたって、1年を大きな区切りとして新たな日々が始まります。さまざまな計画を神様にご報告し、御守護を祈願し、この1年を力限り努力させていただくお誓いを捧げる日です。
また、この日は世界救世教の立教記念日でもあります。教祖は昭和10年1月1日、東京の一角に大日本観音会として立教をご宣言になりました。それゆえ新年祭は神業宣布の出発の日であり、明主様の立教の御心をたずね、地上天国建設のため、努力と精進を続けることを改めてお誓いする日です。
二代教主御命日祭【1月24日】
私たちが「二代様」と敬慕申し上げている二代教主様は、明主様ご昇天後の混沌(こんとん)とした教団にあって、敢然と御神業を継承され、各地を巡教し、信徒の心に希望を与えられました。そして倍加運動によって布教を盛り上げ、わずか7年間で教団の盤石の体制を築かれました。
数々のご事績の中で、最大のものは救世神殿の建設です。そのすべてを包み込むような大きな愛情、叡智、そして行動力、どれをとっても凡人のなせる業ではありませんでした。
二代様のひたすら明主様を見つめ、明るい未来を信じて全身全霊で歩まれた精神は、今日もなお不滅の光を放っています。二代様がお亡くなりになった1月24日は、「二代教主命日祭」として、改めてその業績を称え、遺徳を偲び、御用への誓いを新たにさせていただいております。
立春祭【2月4日】
立春は大寒の節を越え、万物の気漲(みなぎ)る夭々の春を迎える日です。この日を境に寒さは峠を越し、ものみな冬の眠りから醒(さ)め、日1日と春の息吹が感じられるようになります。立春は大自然の活動が旺盛になってくる、強くなってくるという節です。
教祖の歌に、
長き世をかくろいませし常立の神出でまさむ春立つ今日の日
とありますように、立春祭は、正しい神様が表に現れる日として、私たち自身が正しい生活へ身を立て直し、世の中の人々と共に神様を迎えさせていただくお誓いをさせていただきます。
教祖祭【2月10日】
昭和30年2月10日、教祖は73歳をもって天津神界に神昇りたまいました。ご在世当時、お説きくださいました御教えは、今日一つひとつ現実となってきています。現代文明が抱える諸問題を解決し、神示に基づく新文明の創造によって、この地上に天国を打ち樹てようとする救いの業が、真に世に求められる時となりました。もし私たちが、このお道につながることもなく、人として歩むべき真理の道を教えていただくこともなく過ごしてきたとしたら、今どのような人生を歩んでいることでしょう。このご恩は言葉で言い表すことはできません。
教祖祭は、人類に与えられた幸の大きさを思い、また自分にいただいた救いの深さに、教祖の徳と愛情を偲び、教祖の最大の念願であった地上天国建設に参加させていただく私たちに、さらにお力がいただけるよう祈念し、報恩のお誓いを捧げる日です。
豊穣祈願祭【3月1日】
本教では、教祖が示された自然農法の運動を力強く推し進めています。大自然に学び、大自然の教えを生かす自然農法は、化学肥料や農薬による汚染で行き詰まりを見せている現代農業に対する光明であり、人類にとっての大きな救いです。
現代は農業技術が長足の進歩を遂げたあまり、あたかも人が自分だけの力で穀物や野菜を収穫するように考えていますが、大地と雨と太陽の調和がなければ作物は育ちません。
豊穣祈願祭は、直接農業に携わる人々はもちろんのこと、携わらない人々も、大自然の恵みと、その恵みを与えてくださる神秘な力に思いをいたし、生かされている自分を改めて見いだし感謝を捧るお祭りです。
春季大祭【4月1、2日】
昭和25年の秋、初めての秋の大祭が箱根神仙郷の一部完成祝賀を兼ねて行われ、これが今日の春・秋の大祭の始まりとなりました。
草木が芽吹き大自然が成長を謳歌(おうか)する春、そして豊かな実りの時である秋は、人間にとって最も好ましくうれしい季節であり、まさに天国楽土の姿を現していると言えます。
春の聖地は梅に始まり、桃、桜、ツツジと花々が咲き競い、秋は優雅な萩の花や紅葉が美の趣(おむむき)を添えます。
春秋の大祭は、その聖地の美に浸るなかで、世界中の人々を美の天国に誘(いざな)い、心を浄め憩わせようとされた明主様の愛の心を深く感得するとともに、大自然の恩恵をはじめ、神様が人間に与えられたあらゆる恩恵と限りのない愛に対し、感謝の祈りを捧げる祭典です。
5月度月次祭【5月1日】
月次祭は、過ぎ去った1カ月間のご神徳を感謝するとともに、これからの1カ月間の御守護を祈願する祭典です。1日の始まりにあたって朝拝があり、年頭にあたって新年の参拝をするように、その月の出発となるのがこの月次祭です。
地上天国祭【6月15、16日】
昭和6年6月15日未明、教祖は千葉県の鋸山にお登りになり、折からさし昇る朝日に向かって祝詞を奏上し、霊界の夜昼転換の啓示を感得。4年後、世界救世教を立教しました。また、昭和28年6月15日には、箱根の地上天国の雛型(ひながた)、神仙郷の完成を祝って祭典が催されました。これが現在の地上天国祭へと受け継がれています。教祖は、「神仙郷が出来たという事は、最初地上天国の模型が出来たのです。之が段々拡がっていって世界的になった時が、地上天国になる」と、説かれました。雛型が完成することによって、実際的な地上天国建設の活動が世界中に拡がっていくのです。
7月度月次祭・祖霊大祭【7月1、2日】
私たちは祖先があってこそ今日こうして生かされているのです。祖先から祖先へとたずねていきますと、神代の神々に連(つらな)っております。故に人は祖先に基づき祖先は神に基づいているのです。人は神の子として、大本源の神様を敬い、家々の御先祖を敬って、世のため人のために励むことが、惟神(かんながら)の大道であり、同時に人の道であります。
祖先は霊界にあって、絶えず向上せんことを望んでいるものです。故に現界にある子孫が最善と認めた最も優れた宗教に入り、その宗教の教えによって行う正しい祭祀は祖先にとって最善の救いとなり、歓喜となるものです。
祖霊大祭は、この世を救うために顕現された大光明真神様のお鎮(しず)まりになる御神前に、祖霊舎に合祀されている祖霊を招魂し慰霊と感謝の祈りを捧げます。大勢の信徒が集い、心を一つにして慰霊の誠を捧げる姿に、神様が大きなお光をお与えくださいますから、祖霊にとっては大変な救いとなるお祭りです。
世界平和祈願祭【8月1日】
人類の歴史を振り返ると、悲しいことに、それは戦いの歴史です。国のため、民族のため、自らを捧げて亡くなった人々は数えきれない程です。日本が戦争に敗れ、人類を破滅へと追いやる原爆を受けた唯一の国であることを考える時、その悲しむべき事実の奥には、今後の日本の進むべき方向をお与えくださった神様の深いお計らいが伺われます。
本教では日本が原爆を受けた8月、また第2次世界大戦が終結を迎えた8月という月に、世界平和への祈りを捧げています。平和への祈りほど普遍的な平和活動はありません。この祈りの心が霊界の戦没者の御霊たちに必ず聞き届けられ、そしてその御霊たちの心を慰め、またその御霊たちに力を与えて、霊界での平和への活動が一層促進されて行くことと思います。私たちが朝に晩に捧げる感謝の祈りの中にこそ、世界平和の祈念を忘れぬよう努力したいものです。
9月度月次祭【9月1日】
月次祭は、過ぎ去った1カ月間のご神徳を感謝するとともに、これからの1カ月間のご守護を祈願させていただく祭典です。1日の始まりにあたって朝拝があり、年頭にあたって新年の参拝をするように、その月の出発となるのがこの月次祭です。
秋季大祭【10月1、2日】
昭和25年の秋、初めての秋の大祭が箱根神仙郷の一部完成祝賀を兼ねて行われ、これが今日の春・秋の大祭の始まりとなりました。
草木が芽吹き大自然が成長を謳歌(おうか)する春、そして豊かな実りの時である秋は、人間にとって最も好ましくうれしい季節であり、まさに天国楽土の姿を現していると言えます。
春の聖地は梅に始まり、桃、桜、ツツジと花々が咲き競い、秋は優雅な萩の花や紅葉が美の趣(おむむき)を添えます。
春秋の大祭は、その聖地の美に浸るなかで、世界中の人々を美の天国に誘(いざな)い、心を浄め憩わせようとされた明主様の愛の心を深く感得するとともに、大自然の恩恵をはじめ、神様が人間に与えられたあらゆる恩恵と限りのない愛に対し、感謝の祈りを捧げる祭典です。
11月度月次祭【11月1日】
月次祭は、過ぎ去った1カ月間のご神徳を感謝するとともに、これからの1カ月間のご守護を祈願させていただく祭典です。1日の始まりにあたって朝拝があり、年頭にあたって新年の参拝をするように、その月の出発となるのがこの月次祭です。
自然食の日
教祖は、「今に食物が山のように沢山あっても、食べられないものばかりという時代がやってくる」と、50余年前に予言しました。今日、安心して口にできるものは一体どれほどあるのでしょうか。
「自然食の日」は、私たち一人ひとりの生活に自然食が取り入れられるよう、さまざまな提案をおこない、食生活を見直す機会になっていただけることを願いとしています。
青年の日【11月20日頃】(年によって変わります)
現代文化は飛躍的な発展を遂げましたが、いたるところに社会の歪(ゆが)みがあらわれ、物質的な豊かさの反面、精神の荒廃は深刻の度を深めています。多くの苛立ちや悩みを抱え、ある時は無気力になり、享楽(きょうらく)的、刹那(せつな)的な満足を求める若者が増えています。
そんな若者たちに、人を愛する喜び、人に尽くす喜び、新しい文明の創造に参加する喜びを伝えることが私たち救世信徒の役目です。また、明日の国家を担うのがその国の若者たちであるように、教団の未来を背負って立つのは青年信徒です。
こうした願いのもとに、全国の青年信徒が聖地に参集し、神様の御前において、誓いと祈りを捧げる青年の日としています。
新穀感謝祭【12月1日】
本教では神様からのご啓示による農法として、明主様がお示しくださった自然農法の運動を力強く推し進めています。教祖は、「大自然のあるがままの姿こそ真理そのものである。従って、人間は何事をなすにも大自然を規範としなければならない。(中略)この意味に於て、私が唱える浄霊も自然栽培も、その他の種々の方法にしても、大自然に従う事を基礎にしている」と説いています。大自然に学び、大自然の教えを生かす農法は、化学肥料や農薬による汚染で行き詰まりを見せている現代農業に対する光明であり、人類にとっての大きな救いです。
新穀感謝祭は、直接農業に携わる人々はもちろんのこと、携わらない人々も、大自然の恵みと、その恵みを与えてくださる神秘な力に思いをいたし、生かされている自分を改めて見いだし感謝を捧げるお祭りです。
御生誕祭【12月22、23日】
教祖は、明治15年12月23日、生まれました。この日は冬至のあくる日にあたり、この日を境に少しずつ昼が長さを増して行く一陽来復、古来より太陽が甦(よみがえ)る日とされてきました。
私たちは教祖の御光によって救われ、地上天国建設の道に甦らせてくださいました幸せを感謝申し上げると同時に、明主様の御光が、遍く世界人類の上にもたらされるようお祈りを捧げます。
また、教祖は神人合一のお立場からご神力を揮(ふる)われた偉大なお方であると同時に、人間として数多くの困難と栄光の人生を歩まれたお方でもあられます。御自ら日常の生活の中にお示しくださった愛や誠に溢れた真理の実践のお姿を学び、身近なことの一つひとつから、身につけさせていただきたいものです。